!ネタバレがあるため読了後の閲覧をおすすめします
おにいちゃん!!
装丁
表紙:コートカード紙180kg/本文:淡クリームキンマリ72.5kg/遊び紙:オリジナル遊び紙B 白/星柄 金箔印刷所:プリントオン
A5/フランス製本/クリアPP/58P/56.5字×24行/リュウミンL/9pt
制作中の色々
人生3冊目の同人誌。前々からフランス製本が気になっていたが、作ることのできる印刷所はどれも最低部数が複数冊で諦めていた。
しかし、そこにプリントオンが1冊から制作できるマイブックフェアを始めたではないか!
フェアが行われた経緯が経緯なだけに喜んでいいかは複雑であるが、これで夢が叶う。ということで前々から出したいと思っていた話に着手した。
内容は旧腐垢(現在凍結中)でぼやいたネタを元にした。
兄「なーなー。何でレイシスは『レイシス姉ちゃん』なのにオレたちは呼び捨てなんだ?」
ニ「だってらいとはらいとでしょ?」
ノ「らいとは『お兄ちゃん』って呼んでほしいの?」
って感じでいつも呼び捨てにしてる男どもにお兄ちゃんお兄ちゃん言って回るニアノアちゃんとその反応が見たいという話
ぼやいたのは発行年(2021年)の4年前である。遅いにも程度というものがある。ニ「だってらいとはらいとでしょ?」
ノ「らいとは『お兄ちゃん』って呼んでほしいの?」
って感じでいつも呼び捨てにしてる男どもにお兄ちゃんお兄ちゃん言って回るニアノアちゃんとその反応が見たいという話
Evernoteのファイルを見ると書き始めたのは2020年9月らしいが、本格的に書いたのは2021年1月末からである。また本にしよう→途中まで書いて放置をやらかしている。アホ。何なら表紙自体はもっと早くから作ってた覚えがある。
組版はこのようになった。
ニアノアが相談しながら学内を移動していくのを表したくて章が変わるごとにちょっとした挿し絵を入れた。一太郎で組み込んだものの上手くいくか不安だったが、綺麗に印刷された。毎度ながら印刷所には感謝しかない。
内容は上記の通りだ。ひたすらにニアノアが男性キャラを「お兄ちゃん」と呼んでいたずらする話である。
前々からニアノアに烈風刀のことを「お兄ちゃん」と呼ばせたい(本気ではなくからかう目的で)願望があったのでここで発散した。満足。
そしてやっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっと福紅を書けたので本当に満足である。福紅は公式であるし自分の推しカプなので、SDVXで二次創作やり始めてからずっと書きたかったのだ。しかし、福龍の資料なさすぎて諦めていたの。今回はどうしても入れたくて必死に資料を漁った。アピールカードにしろエンドシーンにしろ登場回数自体が少ない。どうして。
上で言っているフランス製本とは何ぞや?という話。画像を交えて見ていこう。もしくはプリントオンのセット内容ページを読もう。
裏表紙をめくるとこうなっている。絵が印刷されてる。しかし、これは表3印刷ではない。
印刷されている部分を展開するとこうなる。つまるところ、表紙と裏表紙が長いのだ。
簡単に言うと、長い表紙を内側に折りたたんでいるのがフランス製本である。通常の本でありながらカバーがかかっているような見た目になる。
全て全部開いて立たせると写真のように長くなる。パノラマのようだ。
表紙に手を上げて駆けていくニアノアがいて、本を開くとそこには烈風刀が。全部開くとニアノアは烈風刀目掛けて走っていました。という図になる。
この構図がやりたかったのでこの製本にした。大変満足。やってよかった。
心残りを言うならCMYKの調節をミスって背景の水玉模様がめっちゃくちゃにくすんだことか。CMYKでは鮮やかな色が出にくいと聞いていたが、ここまでくすむとはさすがに思っていなかった。ちゃんと変換しながら調整したのにな……。
本当ならばRGB再現印刷を利用したかったのだが、個別に見積もりを出すのが面倒臭くてやめた。良い勉強にはなった。次回からは使おう。
遊び紙は印刷所オリジナルのものを使った。星模様は箔押しなのでキラキラ光る。非常に可愛い。ニアノアがメインなので絶対にこの遊び紙を使おうと決めていた。
こちらはフェアのおまけで作ったしおり。こちらは何故かCMYKに勝利した。何故表紙も同じ色を使わなかったのか。
元々普通のA5同人誌で作る予定だったので、裏表紙にこの絵を使うはずだった。しかし、フランス製本が利用できるとなったので急遽裏表紙を差し替えた。描いたのに使わないのもったいないな、ということでフェアでしおりを作れたのでこちらに流用した。なかなかに可愛くなったのでよし。
マイブックフェアのおかげでやりたかった装丁が自分用に1冊だけ作れたのは満足……なのだが、あのですね……。
お値段がですね……。
普段は最小ロット10冊の印刷所、それも特殊製本のプランなのだから割高になるのは仕方が無い。仕方が無いのだが、見積もり結果を見た瞬間声を出して笑った。え?本当にこの値段なんですか?一番割引率高いフェアを使ってこれ?
それでもやりたいことができる機会は今しかない!ということで作った。後悔はしていない。カード使用額からは目を逸らす。
後日談を書き、コピー誌を作った。A5クラフト紙本文7ページ。組版やフォントは本文と同じはずだ。
後日談は絶対に書く、嬬武器兄弟がその後どうなったのか絶対に書く、と決めていた。しかし、本にそのまま収めてしまうのは何だか美しくない。そういやクラフト紙の本作ってみたいな。よしじゃあコピー本作るか!という流れである。ノリと勢いで生きている。
こちらも全文はぷらいべったーにて公開している。
今回の裏話は特に無し。書きたいもの全部本文に詰め込んだ。満足!
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