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No.152

twitterすけべまとめ2【ライレフ/R-18】

twitterすけべまとめ2【ライレフ/R-18】
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twitterで書き散らしてた大体2000字ぐらいのすけべまとめその2。twitter掲載時から修正とか改題とかしてるのは気にするな。

足りない熱
 低いモーター音が薄暗い部屋に響く。微細な音であるが、深夜の静まりかえった部屋では酷く大きく聞こえた。機械的なそれの中に、荒い呼吸が混ざる。あまりにも浅く乱れたそれは酷く辛そうに聞こえるが、確かな熱と甘さを帯びていた。
 激しい振動が、肚の中を直接刺激する。電動する機械が力強くうねり、繊細な粘膜を擦り上げる。球体が連なったような胴体が蠢き、うちがわを擦り、抉り、引っ掻き回す。その度に、莫大な快楽が脳味噌に叩き込まれた。
「ッ、あ、ァ……ぅ、ん……」
 細い声が塞いだ口から漏れ出る。艶めいたそれは、性的興奮を、快感を覚えていることがありありと分かるものだ。
 バスタオルを何枚も敷いたベッドに横たわった烈風刀の身体は、下半身だけ生まれたままの姿だった。薄闇の中肌を晒す下肢は、股ぐらを中心に濡れている。特に酷いのは臀部だ。薄く肉が乗ったそれは、ぬめったものにまみれていた。双丘の間、秘めたる場所は粘液が滴るほどぐっしょりとしていた。
 濡れそぼつそこには、明らかな異物が鎮座していた。バイブレーターだ。雄の器官を形取った機械が、常は閉ざされるべき蕾を大きく割り開き、内部へと侵入していた。黒い器具は、ヴィンヴィンと音をたて円を描く。その度に、熱っぽい吐息や高い嬌声が部屋に響いた。
 この偽物とは――兄に片恋していた頃、『抱かれたい』という欲望を満たしてくれたこの機械とは縁を切ったはずだった。だって、自分にはもう恋人がいる。嬬武器雷刀という、ずっと想いを寄せてようやく結ばれた恋人がいる。こんな紛い物に頼ることなどあってはならなかった。
 だが、実際はどうだ。片想い時代より欲望を溜め込み、多忙が故に愛する人と身体を繋げることもできない日々。どうにか一人慰めようにも雄の部位だけではもう満足できない。受け入れる部分を指で刺激しても、物足りなさを覚えてしまう。クローゼットの奥底にしまいこんだこれに再び手を伸ばしてしまったのは、必然でありながらも愚かとしか言い様がなかった。
 電動モーターが、あらかじめプログラムされた通りに動く。内壁を擦り、性的快楽を欲求を発散しきれない身にもたらす。雄を欲し泣き喚く肚を慰める。効果は絶大だった。指なんかでは届かない部分を直接刺激する。指では加減してしまうような場所を容赦なく抉る。指では再現できない動きで内部を蹂躙する。凄まじい肛悦を与えられ、少年はただただ法悦を謳い上げた。
 口を押さえていた手が片方離される。そろそろと動き、音をたてて内部を荒らし回る器具に触れた。快感に震える手が、限界まで潜り込みはみ出た柄を捕らえる。そのまま、そいつを引き抜いた。ずるるる、と抜き、ぶちゅんと濡れた音をたてて押し込む。抜いて挿入れてを繰り返す。律動の真似事だ。兄との性行為を再現しようとしているのだ。
「あっ、ァッ……ん、ぅう……ンッ」
 ぐちゅぐちゅとローションが泡立ち音をたてる。肚の内が掻き回される。性交を思わせる音色と刺激だった。快楽に支配され処理能力が落ち込んだ脳味噌は、一人寂しい遊戯を愛しい人とのまぐわいと錯覚した。
 目の前に放り出した携帯端末を手に取る。震える手でスリープを解除すると、液晶画面いっぱいに兄の笑顔が映し出された。いつぞや畑仕事の合間に取ったその写真は、性など欠片も感じさせない。けれども、今の烈風刀にとってはこれ以上無く興奮をもたらすものだった。何と言ったって、身体がずっと求めているつがいの姿なのだから。
「ぁ、らいと……らいとぉ……」
 口を塞ぐことなどもう忘れていた。とろけきった瞳で画面いっぱいに映し出された朱を見つめ、甘ったるい声で愛し人の名を紡ぐ。吐息と嬌声混じりのそれは、卑猥としか言い様がないものだ。一心不乱にバイブレーターを動かす様も、またいやらしさに拍車を掛けていた。
 半ばまで抜いた偽物を、一気に挿入する。シリコン製の硬いモノが、イイ部分をごりごりと刺激する。視界に数え切れないほどの白が散った。アッ、と一際高い音が夜闇に響いた。
 じゅくじゅくと潤滑油と腸液をかき混ぜ、自らの手で肚を蹂躙していく。脳髄に快楽を叩き込み、理性を壊れさせていく。常は隅に押しやっている本能を剥き出しにさせていく。きもちいいことしか考えられなくしていく。
 ァ、と艶やかな声が、ヴィン、と低い機械音が、じゅくり、と淫らな水音が、深夜の私室を満たしていく。よく整頓された清潔な部屋は、淫猥極まりない性の匂いで満ちていた。
 目の前で白い光が弾けて消える。機能が破壊されるのではないかというほど頭の奥が痺れる。紛い物の雄を迎え入れた腹が疼く。絶頂が近いのだ。高みを求め、碧は注挿する手を早めていく。前立腺を潰すように浅く抜き差しし、限界まで届くように強く突き入れる。ただでさえ容赦ない手つきだというのに、自動で蠢き震える機械が更にそれを酷くした。
 ごりゅ、と先端がいっとう好む部分を抉る。パチン、と目の前で何かが弾けた気がした。
「ッ――――アっ!」
 びくん、と横たわった身体が跳ね、弓なりにしなる。盛大な嬌声が部屋に響き渡る。勃ち上がりとめどなく雫を漏らしていた屹立から白が吐き出される。雄を模した機械を咥え込んだ場所がきゅうぅと強く締まった。
 全力疾走したかのような荒い息がシーツの上に落ちていく。頂点に至ったというのに、ひ、ぁ、ととろけきった声がどんどんとこぼれる。電源を切っていない機械が内部で蠢いているからだ。力の入りづらい手で、運動を続けるそいつをどうにか引き抜く。ずる、と肉の孔からぬらぬらと輝く黒いシリコン器具が抜け落ちた。
 喘鳴に似た呼吸が部屋に落ちては積もっていく。快楽漬けになった脳味噌が落ち着いていく。薄れ行く本能が喚き立てる。これじゃあ足りない、と。
「らいと」
 愛しい人の名を呼ぶ。物足りなさと切なさと寂しさとが混じった、暗い色をしていた。
 こんなもの、あの人との触れ合いには及ばない。少し硬い手でなぞられ、潤いが少し足りない唇で触れられ、熱の塊のような逞しい雄で肚を穿たれる。偽物を用いた慰めなど、幸福に満ちた性行為には似ても似つかなかった。
 愛しい人に触れられたい。愛する雄に食われたい。己だけの捕食者に蹂躙されたい。まぐわいを重ねた身体は、満たされることなく大好きな人を求めた。
 はぁ、と重い息を吐く。モーターが仕事をする音が、渇求の悲鳴あげる脳味噌の片隅に響いた。




悦び求めて
 節の目立ち始めた指が、柔らかな洞に潜っていく。今まで触れてきた何よりも熱く柔らかく思えた。
 第一関節まで埋め、指の腹で内壁を撫でながらゆっくりと戻る。頃合いを見計らい、第二関節まで潜り込ませ、鉤状にした指先で熟れた肉を引っ掻く。根元まで這入り込み、好む部分をとんとんとあやすように押してやる。侵入者がうちがわを荒らす度、高い艶声が部屋に響いた。
 腹を擦りつけながら、埋めていた指をゆっくりと引き抜く。解れ始めた孔に、潤滑油で濡れきった人差し指とまだ乾いた中指を添える。飢えを訴えるようにひくつくそこに、二本同時に侵入していく。わずかに増えた圧迫感にか、う、と苦しげな声が漏れるのが聞こえた。安心させるように、苦しさなど忘れさせるように、ぷっくり膨れた一部分を揃えた指でぐっと押した。瞬間、目の前の体躯がびくんと大きく跳ねる。アッ、と鋭い嬌声付きだ。雄を誘う響きが薄闇に広がった。
 指を動かす度、ぐちゅ、ぐちゃ、と淫らな音があがる。たっぷりと注入したローションが捏ねられる音であり、柔らかな媚肉が蹂躙される音であり、官能を誘う音だ。腹に灯る焔に、薪をくべていく。情火は燃え盛るばかりだ。
 指二本が勝手気ままに動くことほどになったのを見計らい、雷刀は侵入者たる二匹をゆっくりと引き抜く。あまり強い刺激を与えないようにしたが、解せども未だ狭い肉の道には侵入者は太すぎた。結果、熟れきった粘膜は擦られ、快楽を発生させる。あ、ぁ、と溺れきった細い声が雄の欲望を刺激した。
 長い時間をかけ、ようやく指が肉洞から去っていく。注ぎ込まれ、塗り込められたローションが糸を引き、指先と後孔を繋ぐ。あまりにも淫靡な風景だ。思わず、ゴクリと唾を飲む。ぷつりと粘液の架け橋が切れて尚、ぬらぬらと光る指先を魅入られたように見つめた。
 ぬとつく指先から視線を上げる。そこにあったのは、シングルベッドに寝転がった弟の身体だ。
 清潔な白い枕の上には、汗ばみ少し束になった浅葱の髪が散っている。浅海色の瞳には涙が膜張り、本物の海のような様相になっていた。完璧な日焼け対策を行っている白い身体は、うっすらと紅潮している――明らかな性的興奮によって。筋肉で薄く盛り上がった胸の頂には、ツンと上を向き主張を存在する赤の姿があった――これもまた、性的興奮を覚えている証左である。薄く割れた腹筋は、粘ついた液体で濡れていた。カウパーだ。中心部で勃ち上がり大きく主張する弟自身から、絶えず透明な雫がこぼれていた。筋肉が発達し肉の薄い足は、だらしなくシーツの上に放り出されている。絶え間なく与えられ続けた快楽で――この先たっぷり与えられるであろう肉の悦びを期待して、動くことができないのだ。
 総じて、卑猥以外に表現することができない様相だった。腹の奥底を、雄の本能をこれでもかと刺激する姿に、朱は今一度唾を飲み込む。最上級の馳走を前に、今から味わう快感への多大なる期待に、じゅわりと唾液が湧き出た。
「エッロ……」
 思わず漏らした言葉は、無意識のものだった。それ以外に形容することができない、それほど言葉を漏らしてしまう姿であった。
「な、にが、えろいですか。へんたい」
 ぜぇはぁと荒い呼吸の合間に、罵声が飛んでくる。快楽漬けにされたはずの怜悧な脳味噌は、まだ思考力と会話能力を失っていないらしい。涙を湛えた孔雀石が、こちらを睨みつける。それもすぐ発言者の顔から移ってしまう。濡れた翡翠が向けられたのは、呆けたように掲げられた手――今さっきまで己の中身をぐちゃぐちゃに荒らし回った指だった。明らかに更なる刺激を欲している目だ。内部への侵入者を欲する目だ。雄にめちゃくちゃにされることを期待する目だ。
 あまりにも情熱的な視線に、隠し持つ淫乱な性質を露わにした様子に、雷刀は苦笑を漏らす。どれだけ熱心に見つめられようとも、こいつにもう用は無い。バトンタッチする時間だ。
「だって、エロいもんはエロいじゃん」
 心の底からの言葉に、赤い頬が更に熟れていく。指に固定されていた視線が動き、己が身体を見下ろす炎瑪瑙を強く睨めつけた。法悦の涙を流しながらそんなことをされても、こちらの情欲を、征服欲を刺激するだけだ。そんなこと、今までの行為から分かりきっているだろうに。
 放り出された足、膝裏に手を潜り込ませ、持ち上げる。腰が持ち上がり、解しに解されぷくりと膨らんだ秘蕾が眼下に晒された。縁が赤らんだそこは、雄を誘うようにはくはくとひっきりなしにひくついている。早く挿入れてくれ、と本能が強く訴えていることが丸わかりだ。
 浅く開けては閉めてを繰り返す狭穴に、雄の象徴を擦り付ける。己のそれも、既に先走りでドロドロに濡れていた。ここまで我慢できたことを褒められたいほどの状態である。それほど、愛する人の肚の内を求めていた。
 ちゅくり、と秘部と秘部が触れ合い、小さな音があがる。口付けにも似た音だ。それ以上に艶然で、妖艶で、欲望を刺激する音色をしていた。
 ほんの小さな接触と音に、組み敷いた身体がびくんと跳ねる。ぁ、とあがった声は、快楽に溺れ、期待がたっぷりと詰め込まれたものだった。雄を欲し、雄に食われ、種を植え付けられることを夢想した、淫奔極まりない響きだった。
 足を掴んだ手に力を込める。そのまま、膝をシーツの上に押さえつけた。眼前に、はくりはくりと口を開ける淫穴がはっきりと映る。ローションをたっぷり注がれ艶めく隘路の中までつぶさに見えるほどだ。
 ず、ず、と勃ち上がりきった己自身を、ひっきりなしに蠢く窄まりに擦り付ける。特に敏感になった部分を熱で弄ばれてか、唾液で潤った唇から物欲しげな嬌声がぽろぽろとこぼれるのが見えた。押さえつけたはずの腰が揺らめき、自ら怒張に肚への入り口を擦り付ける。あまりにも浅ましく、あまりにも蠱惑的な動きだった。
 焦らすそれをやめ――我慢が限界を超え、雷刀は切っ先をぴったりと蕾に宛がう。途端に、揺らめく腰の動きが止まった。今から待望の存在が己のうちがわに這入ってくるのを理解してのものだ。
 えっろ、とまた無意識にこぼす。今度は罵声は飛んでこなかった。代わりに、熱烈な視線が向けられる。快楽と期待にとろけきった瞳が、つがいをじぃと見つめていた。
 これほどまで期待されたのなら、応えなければならない――何より、己が弟を欲してやまないのだ。
 これ以上の我慢などできるはずがない。これ以上理性が保つはずがない。むしろ、あの瞳を見た瞬間に、理性は消し飛んでいた。剥き出しになった本能が叫ぶ。早く食らえ、と。
 喚き立てる本能に従い、宛がった欲望の塊を一気に粘膜の中に突き入れる。一際高い声が、待望の悦びを謳い上げる声が、捕食者の心を強く刺激した。




奥の奥まで
 肉と肉がぶつかる音が室内に響き渡る。音があがる度、凄まじい快楽が怜悧なる頭を焼いていった。
 腰が打ち付けられる強さは尋常ではない。常はこちらの身体を慮る恋人は、今日ばかりは理性を完全に失っていた。獣の本能を剥き出しにしたつがいは、暴かれざる孔にひたすら猛った楔を突き立てる。こじ開けもう二度と使い物にならなくさせるような勢いだった。
 ばちゅん、と湿りを帯びた打撃音があがる。痛覚信号が刺激を伝達し、これは痛みであると訴えた。しかし、快感に浸されて馬鹿になった脳味噌は甘美なる感覚であると誤認した。打ち付けられる度、穿たれる度、痛覚が反応する。きもちがいいことをされている、と。
 ふー、ふー、と烈風刀は獣じみた呼吸を漏らす。最初はシーツに突いていた手は既に崩れ、だらしなく放り出している状態だった。掴まれた腰だけ高く上げ、顔を白い布に埋め、ひたすらに甘やかな息を吐き出す。もう嬌声をあげる余裕など無かった。与えられ続ける法悦は凄まじく、思考能力を奪っていく。理性など全てぶち壊して、本能を剥き出しにしていく。孕みたい、なんて馬鹿げたことを真剣に求めてしまう。
 ごりゅ、ごちゅ、と腹の奥底を穿たれる。高く上げられた尻、侵入を果たした肉洞、その行き止まりを突き破らんと硬い先端が幾度も突き立てられる。最奥を守りし襞を越えるのは容易なことではない。だから、雄は試行を重ねる。素早く重い動きで狭穴に剛直を突き入れ、奥の奥を力強くノックする。抉るように奥を突かれる度、多大な快感が脳味噌に注がれる。許容量なんて知らないとばかりに、きもちいいことだけをどぱどぱと注ぎ込む。本能だけになったつがいは、幸福に熱い吐息を漏らした。
 ぼちゅん。一際強く、奥底を突かれる。瞬間、砦たる襞が掻き分けられ、更なる奥へと侵入を許した。
 ァ、と思わず声が漏れる。腹の奥底に這入られた苦痛や恐怖によるものではない。悦びだ。吐息に分類されるような細いそれは、ひたすらに幸せ色に染まった響きをしていた。
 暴かれざる場所への到達を確信したのだろう、雷刀は注挿を更に早く、重くする。当たり前だ、そこは一番きもちよくなれる場所なのだ。快楽を追い求める獣が食い散らかそうとするのは必然である。
 役目を奪われた襞は、這入り込む先端を押し返そうと絡みつく。それが多大なる悦楽を生むのだろう、動きは細やかになる。襞に扱かれることを求めての動きだ。そして、秘められたる場所へと種を吐き出そうとする動きだ。
 種を植え付けられる。孕まされる。
 あり得ない予感に、涙膜張る碧い瞳がとろりととろけた。雄を抱きとめた腹がきゅんきゅんと疼く。強く締め付け、早くちょうだいとねだってしまう。
 どちゅ、と一際大きく突かれ、抉られ、穿たれる。守りし襞を何枚も破った先、侵入など許してはならぬ場所に先端が這入り込む。快楽信号が全身を走り、頭に凄まじい量の孔悦をぶち込んだ。目の前が白む。脳味噌が白む。思考ができなくなる。身体が大きく痙攣をする。支配者の蹂躙により、絶頂を迎えたのだ。ぁ、あ、と痙攣の度に吐息と同義の声が漏れる。歓喜を表すように、媚肉は受け止めた屹立をぎゅうぎゅうと熱烈に抱き締めた。
 どくん、と受け入れた怒張が脈を打つ。それを合図に、腹の奥の奥が焼かれるような感覚に陥った。快楽の頂点に至ったつがいが、この腹に種を吐き出しているのだ。
 びゅーびゅーと音をたてて、獣の濁流が腹を白く染め上げていく。身体を守る襞を破られ、異物に荒らし回され、腹を膨らませんばかりに体液を注ぎ込まれる。悲惨な状況だ。だというのに、被食者たる烈風刀は口元を綻ばせた。普段の整い澄んだ表情など影すらない、だらしないと評されても仕方の無いゆるみきった顔で熱を受け止めていた。
 孕まされる快楽が脳味噌に押し寄せる。受容できない量を叩き込まれる。きもちいい。きもちいい。
 聡明たる脳味噌は姿を消していた。あるのは、つがいを求め、種を求め、快楽を求める本能剥き出しの脳味噌だ。きもちいいことだけを求めて、きもちいいことだけを認識する都合の良い脳味噌だ。
 雄茎が脈打ち、白濁液を吐き出す。決壊した川の様子に似たそれも、だんだんと勢いを失っていく。それでも、最後のひとしずくまで注ぎ込まんと、決して漏らすまいと朱は強く腰を押しつけていた。抱えて腰だけ高く上げさせたつがいに覆い被さり、限界まで押しつけ侵入し、生殖液を吐き出す。孕ませんとする動きだった。それがまた、きもちよくて仕方が無い。肉体の快楽だけでなく、精神まで快楽に満たされていく。幸福に染まりきった身体がびくびくと跳ねる。達しているのだ。それも全て、支配者たる雄によって押さえつけられた。
 腹の中の脈動が失われていく。それでも、雄根はナカを満たしたままだ。注ぎ入れた子種を欠片でも漏らさせまいと栓をしているのだ。
 背中に温かいものがのしかかってくる。雷刀だ。あれだけ激しい律動をした彼も相応に疲れているのだろう、あー、と肺の空気を全て吐き出すような息とともに、体重を預けられる。体格が同じ人間の体重を受け止めるのは苦しい。揺さぶられ突き立てられたこちらも疲弊しているのだから尚更だ。それでも、苦しさ以上の幸福が胸を埋める。きゅう、と隘路が更に狭くなった。
 は、と漏らした息は、薄い疲労と明確なる幸福、貪欲なる熱で染まっていた。




本能声あげ
 荒い息が重なり合う。瑞々しい肌が触れ合う。熟れきった粘膜が絡み合う。狭い部屋には濃厚な性の匂いが立ちこめていた。
 ぁ、ぁ、と細い声が眼下からあがる。整った眉を悩ましげに寄せ、涙湛えた碧い目を細め、唾液の満ちた赤い口を開け、烈風刀は嬌声を漏らす。高い音が鼓膜を震わせる。欲望を煽る音が頭に満ちていく。愛する者の痴態に心も身体も昂っていくばかりだ。あまりの興奮にめまいがしそうだった。
 足を押さえつける手に力がこもる。波打つシーツに鍛えられた足を縫い付け、雷刀は組み敷いたつがいの腰を高く上げさせる。ずるりと抜いた楔を、すっかり綻んだ狭穴に突き立てる。ばちゅん、と湿り気を帯びた打撃音が部屋に響き渡った。全体重をかけた腰使いに、碧は一際高い声をあげた。
 杭を打ち込むような注挿をひたすらに繰り返し、奥の奥まで隘路を切り開く。突き当たりの場所を突く、否、叩き続ける。いっとう好む場所を何度も強く刺激され、片割れはただただ喘ぐ。意味の無い単音ばかりをこぼす姿は、普段の頭脳明晰な彼からは想像できないものだった。
「ぁ、アッ……らいと、イく、イッちゃ、ぁッ」
 涙をこぼし、烈風刀はイく、と繰り返す。縋るように首に回された腕に力がこもる。必死のあまりか、切りそろえられた爪が背中に突き立てられた。昂った脳味噌は、そのわずかな痛みすらきもちがいいと認識した。
 弟はどこか潔癖なところがある。同時に、変な部分で恥ずかしがり屋なところがあった。そんなものだから、日常生活で性に関する単語を口にすることはない。乳の俗称を聞いただけで顔を赤らめる始末である。俗称ですらこれなのだから、誘うために性交を示す単語をストレートにぶつけようものならば顔を真っ赤にして怒るのだ。やることは全部やっているくせに、と考えるが口には出さない。
 そんな片割れが、絶頂を示す語を何度も口にする。性的快楽の頂点に至ることを自ら甘い声で報告してくる。あまりにも淫らな姿だ。雄を興奮させる姿だ。単純な己にはてきめんだった。
 どちゅ、と体重をかけて奥底を突いてやる。昂ぶり上擦った声が断続的にあがった。背中に立てられた爪が、更に深く皮膚に埋まっていく。普段の彼ならば、傷を付けることがないよう力を緩めるだろう。だが、情欲に溺れ高みに至りつつある現状ではそんなことに気が回るはずがない。赤い線がいくつも背中に描かれていく現状に、は、と熱い息を漏らした。
 いっぱいイきな?
 首元に顔を埋める恋人、その耳元で囁いてやる。びくん、と組み敷いた身体が跳ねる。埋めた肉槍がぎゅうと抱き締められた。搾り取るような締め付けに、思わず喉が苦しげな音をこぼす。絡みつく襞を振りほどくように、何度も腰を引いては打ち付ける。解すように、荒らすように、何度も何度も肉鞘に剣を突き込んでいく。あがる声はどんどんと細く、高くなっていった。
「ァッ、イっ、イっちゃ……イく、…………あッ!」
 背中に一際強く爪を立て、唯一自由なつま先をピンと伸ばし、押さえつけられた身体を弓なりにしならせ、烈風刀は叫声のような嬌声をあげる。きゅうぅ、と内部が強く締まった。気をやったのだ。ナカが侵入者をぎゅうぎゅうと締め付ける。襞が蠢き、根元から扱きあげる。種をねだるような動きだった。
 逃がさんとばかりに抱き締めてくる洞から雄を引き抜き、肉の道を割り開いていく。肉傘が絡みつく襞をゴリゴリと擦る。引き締まった身体がビクビクと跳ねた。
「……ぁ!? ァッ、やだっ! やっ、あ……! イッた! イッたからぁ!」
「ごめん!」
 どうにか謝罪の言葉を絞り出し、雷刀は腰を打ち付ける。達して敏感になっていることは分かる。もっと労ってやるべきなのは分かる。けれども、淫猥極まりない乱れた姿を見せられては我慢できるはずがなかった。もっと欲しい。もっときもちよくなりたい。欲求ばかりが脳味噌を占めていく。本能に抗うことなど不可能だ。
 絶頂を求め、一心不乱に腰を動かす。更に敏感になった粘膜は痙攣し、ひたすらに肉茎に絡みつく。縋るように締め付ける。凄まじい快楽が獣の欲望に染まった頭に注ぎ込まれた。
 雄を刺突される度、甘い涙声があがる。過度な快感をぶち込まれ続ける彼は、意味のある言葉など発せられなくなってしまっていた。聡明な彼が、あー、あー、と譫言のような声しか漏らさなくなっている。普段と全く違う、己にしか見せない姿にまた獣の本能が煽られる。繰り出す一撃は重くなっていくばかりだ。
 ァ、と小さな声。瞬間、ビクンとまた身体が跳ねた。内部が一際強く締まる。潤んだ肉が肉に絡みつく。再び気をやったのだと頭の片隅で理解した。
 とどめの一撃だった。ぁ、と掠れた声が漏れる。ほぼ同時に、腹の奥で燃え盛っていた炎が天を衝いた。脳味噌全部が痺れて世界が認識できなくなる。碧が影差す視界が白んだ。
 熱い肉に、熱い液が注ぎ込まれる。どくどくと脈打つ己自身が、つがいの腹に子種を注いでいく。生殖本能が、独占欲が、支配欲が満たされていく。きもちいい。その五文字だけで脳味噌が埋め尽くされた。
 濁液が粘膜を焼いていく感覚にか、烈風刀はあ、ぁ、と声をあげる。細いそれは幸福に染まりきったものだった。
 何事にも終わりは来る。腹を膨らまさんばかりの射精も、どんどんと勢いを失っていく。永遠に続くような心地がしていた快楽もゆっくりと凪いでいった。
 はー、はー、と息が重なる。全力疾走をした後のような荒く酷いものだった。当たり前だ、身体全てを使って、全ての力を振り絞って激しくまぐわったのだから。
 背中に走る痛みが消える。首にしがみついていた腕が解けていく。首筋に埋められていた碧い頭が、とさりとシーツが敷かれたマットレスに預けられた。
 常は手入れされた美しい顔は酷い有様になっていた。翡翠の瞳は涙で潤み、どこかぼやけている。目尻は赤く染まり、涙が線を引いていた。紅潮した頬は同じく涙で濡れている。浅く開けられた口の端からは、だらしなく唾液がしたたっていた。
 憐憫を誘うような姿に、心臓がドクリと跳ねる。これだけ荒らし回った罪悪感ではない。興奮にだ。哀れさすら感じさせる酷い顔は、雄の欲望を煽った。
「……たっしたといったじゃないですか」
「だってオレはイッてねーし」
 それはそうですけど、と紡ぐ唇は唾液にまみれてつやめいている。浅い息をこぼす口からは、赤い舌が覗いていた。熟れきった果実のようなそれに、思わずかぶりつきたくなる。ようやく理性を取り戻した脳味噌は、衝動をどうにか抑え込んだ。
「きもちよかった?」
「……い、わなくて、わかるでしょう」
 もごもごと口を動かし、弟は視線を逸らす。二度も気をやった事実から目を逸らしているようにも見えた。可愛らしい姿に思わず口元が緩む。なにわらってるんですか、とまだとろけた声が不満を訴えた。ごめん、と返すも、やはり笑みが漏れてしまう。だって、こんなに愛らしい恋人を前にしているのだから仕方が無いではないか。
 潤んだ目でこちらを睨む碧の頬を撫ぜる。もう一度謝り、熟れきった柔らかな肌に口付けを落とした。




いたくてきもちくてたまらない
 粘ついた水音が聴覚を犯す。果実が潰れるような音がなる度、神経を焼くような肛悦が頭に叩き込まれた。発生源が己である事実を突きつけられ、烈風刀はぶるりと震える。ぅあ、と漏れた声は、はしたない音を漏らし続ける羞恥よりも音とともに湧き上がる快楽が勝った音色をしていた。
 堪えるようにシーツを握り締める。ベッドに突いていた手はとうに崩れ、前腕で身体を支えている状態だ。頭はうつ伏せで寝るように下がっているというのに、腰は高く持ち上げられている。尻を高くあげ雄に秘めたる場所を晒す姿は、交尾をねだる獣に似ていた。人間という理性的な枠組みから外れた、本能だけがあるまぐわいの形をしている現状を改めて認識し、背筋を鋭いものが走っていく。マゾヒスティックな悦びが、光速もかくやという速度で脊髄を駆け上がる。きもちいいことだけを脳味噌にぶち込まれる。快楽漬けにされた頭は、元来の理知的な動きなどできなくなってしまっていた。暴かれた本能がひたすらに叫ぶ。もっと欲しい、と。
 ぱちゅん。ぬちゅん。尻を下腹部が叩く度、狭穴に剛直が突き立てられる度、思考する機能が削れていく。聡明なる脳味噌は快楽だけを認識する器官になりつつあった。
 ずるぅ、と肉太刀が鞘から抜けていく。張り出た部分でうちがわ全体を擦られ、ぁっ、と細い嬌声が漏れる。切ない響きをしていた。当たり前だ、大好きな人の熱が去って行くのだから。きもちいいことが奪われるのだから。
 全ては杞憂だった。ゆっくりと後退していった屹立は、先端を埋めた状態で止まった。赤く熟れきった縁に引っかけるような状態だ。お腹の中がさみしくて、きもちいいのが無くなったのがかなしくて、碧は無意識に腰を揺らめかせる。勝手に動いて勝手にきもちよくなろうとしているのだ。痴態を見せつけて雄を誘っているのだ。
 は、と溜め息にも似た音が後ろから聞こえる。炎で焼かれたような酷い熱を孕んだものだった。掴まれた腰に切りそろえられた爪が食い込む。粘膜を傷つけまいと深く切っているのに、それでも刺さってしまうほどの力の入れ方だ。ほの甘い痛みに、肚がじくじくと疼く。淫らなる肚はつがいを待ちわびていた。
 ふっ、と鋭く息を吐く音。同時に、ばちゅん、と湿った打撃音があがった。痛覚信号が送られる。それ以上に、快楽信号が脳味噌にめいっぱい叩き込まれた。
「――アッ!」
 喉をそらせ、烈風刀は叫ぶ。この上なく甘ったるい響きをしていた。この上なく悦びを謳っていた。
 腸粘膜を肉槍が一気に擦りあげていく。閉ざされた肉の道を無理矢理割り開いて、己の形に変えていく。すぐに戻り、また突き刺し、抜いて、捩じ込んで。激しい動きは身体を内部から破壊せんとようにすら見えた。壊しに壊して、自分だけのものにしようとするような動きだ。
 毎回好き放題に荒らされ、好き放題に暴かれ、好き放題に躾けられ、被虐趣味に目覚めつつある身体が悦ばないわけがない。待望の熱を与えられて、待望の快感を叩きつけられて、碧はひたすらに喘ぐ。浅海色の瞳からは法悦の涙がぼろぼろと流れ、シーツを濡らしていた。
 凄まじい肉悦は最高としか言い様がなかった。けれども、同時に恐怖が湧き上がってくる。きもちがよすぎて怖いのだ。このままずっときもちよかったら、きもちよすぎてしんでしまうかもしれない。快楽に浸りきって溶けた頭は、普段ならば欠片も考えないような馬鹿な恐怖を覚えた。
 頭の下敷きになっていた腕を伸ばす。震えるそれが前に伸び、放り出された枕を望む。何かに縋っていなければ怖くてたまらなかった。常ならば抱き縋る朱い頭は、今は後ろにいる。きっと雄の象徴が解れきった蕾に突き立てられる姿をじぃと見ているのだろう。はしたない姿を見られている。また被虐的な快感が背をなぞった。
 もう少し、というところで、腕が止まった。否、止められた。広げた手の上に、熱いものが乗る。そのまま、マットレスに沈み込むほど押しつけられた。縫い付けると表現してもいい。法悦で支配されろくに力が入らない腕は、簡単に動きを止められてしまった。
 首筋に熱いものがかかる。吐息だ、と理解するより先に、鋭い痛みが走った。尖ったものが皮膚に、肉に突き立てられる。絞るように寄せられる。噛まれたのだ。めいっぱいに歯を突き立て肉を食いちぎらんばかりに噛みつかれたのだ。
 引きつった音が喉から漏れる。全力の力が込められたそれは、快楽を吹き飛ばすような痛みだ。同時に、思考全てを吹っ飛ばすような快楽だ。マゾヒスティックな身体は、痛みはきもちいいことであると学習済みだった。鋭い痛みが、鋭い快感が、噛まれた肩から全身に広がっていく。びくん、と組み敷かれた身体が跳ねた。きゅうぅ、と悦びに震える肉が収縮し、隘路が更に狭くなる。お返しと言わんばかりに這入り込んだつがいをめいっぱいに抱き締めた。粘膜と粘膜、熱と熱が密着する感覚に、また震える。浮かぶ血管の形まで分かりそうなほどだ。あっ、ぁっ、と喘ぐ姿は喜悦に満ちていた。
 手を縫い付けられ肩を噛まれたまま、肉茎が突き立てられる。腹の奥底を叩き、肉の悦びをめいっぱいに与えていく。腰を高く上げたつがいを噛みついて押さえつけ、一心不乱に腰を振る姿は猫の交尾に似ていた。もはや人間らしさなど欠片も残っていなかった。
 性的快楽が利巧な頭を焼いて、馬鹿にしていく。きもちいいことしか考えられない、動物の姿に変えていく。人間たらしめる理性を捨て去って、獣としての本能だけにしていく。
 普段はなめらかに言葉を紡ぐ口は、閉じる機能を忘れたかのように開け放たれていた。理性的に話す声は、上擦ってとろけたものとなってしまっていた。学園で見る『嬬武器烈風刀』の姿からは想像もできない、かけ離れたなんて言葉では済まないほどの様相だ。兄にしか見せない姿だ。愛する恋人に食われる時だけ見せる姿だ。互いに生殖本能だけになった時にだけ見せる姿だ。この上なく卑猥で、この上なく淫乱だ。
 こちゅこちゅと浅い部分を突かれる。ごちゅごちゅと奥底を叩かれる。どちらも大好きで、どちらもきもちよくてたまらない場所だ。イイところをめいっぱいに刺激され、少年は法悦を叫ぶ。甘い響きで雄を悦ばせていく。
 ごちゅん、と腹を破らんばかりに肉槌が行き止まりを叩く。それがトドメだった。
 縫い付けられた手が映る視界が白くなっていく。薄闇の中、小さな光が瞬く。バチン、と何かが弾けたような音が聞こえた気がした。
「――――ッ!!」
 覆い被さられ、噛みつかれ、押さえつけられた身体が一際大きく跳ねる。だらだらとしずくを漏らしていた中心部が白濁を吐き出す。雄を咥え込んだ後孔が締まる。暴かれ荒らされる肚が痙攣し、受け入れたつがいを力いっぱい抱き締めた。
 食いちぎらんばかりの刺激に、抱きとめた雄がビクビクと震える。ぁ、と少し上擦った声。瞬間、肚の中が一気に熱を持った。
 突き当たりに熱いものが叩きつけられる。精液だ。絶頂を迎えた雄は、つがいを孕ませようと種を奥底に注ぎ込んだ。凄まじい勢いで吐き出されるそれが、粘膜を焼いていく。内部を焼き尽くされる感覚に、引き締まった身体が痙攣する。痛いほど勃ち上がった烈風刀自身がぴゅくりと勢い無く濁液を漏らした。
 内部で脈打つ雄が動きを止めた頃、やっと凄まじい快楽の波が引いていく。身体を、脳味噌を浸していたきもちよさがだんだんと落ち着いていく。残るのは激しい運動による疲れと、この上ない幸福だった。愛し合って繋がった喜びが胸を満たす。ぅあ、とこぼした声は幸せ色に染まりきっていた。
「……ご、めん。噛んじまった」
 肩を食う牙が外される。酷く申し訳なさそうな声が後ろから聞こえた。そこにはもう獣らしさなどない。ちゃんと人間の形をしていた。
 じくじくと疼く傷口に思いを馳せる。これだけ深く噛まれれば、酷い痕が残るだろう。下手をすれば血を流すほどの傷になっているかもしれない。当分の間、襟ぐりが広い服を着るのは控えるべきだろう。
 怒るべきだ。叱るべきだ。分かっているのに、まだきもちいいことで満たされた頭は、被虐趣味に耽った頭は、そんな言葉を紡ぐ気など欠片も起こさせなかった。
 鏡を使わねば見えない傷口を、雄に所有されている事実を明確に示す痕を夢想して、涙膜張るとろけきった瞳が幸せそうに細まった。

畳む

#ライレフ #腐向け #R18

SDVX


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