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11/11【ライレフ】
11/11【ライレフ】ポッキーの日(3日前)SS。
書き上げたはいいが支部に投げるには微妙だしこっちに投げる。ほも。
帰宅すると、ソファの上に寝転んだ雷刀が目に入った。肘かけの部分に雑誌を立て掛け、身体をべったりとソファに沈ませて見上げるように読んでいる。読みづらくないのだろうか、と不思議に思いながら自室へ向かおうとして、テーブルの上にある真っ赤な箱が目にとまる。近づいて手に取ると、それは馴染みのある菓子の箱だった。
「おかえり」
「ただいま。ポッキー、ですか」
「んー。今日ポッキーの日だったかそんなのだからって魂にもらった」
赤志の甘いもの好きは有名だ。作業中、サーバー室の隅に積み上げられたお菓子の数々を口に放り込んでいる姿は一緒に作業する烈風刀にとって日常的な光景だった。そんな彼が他人に易々と菓子を振舞うのだろうか。
「盗った、の間違いではないのですか?」
「しつれーな。間違えて買ったからってくれたんだよ」
赤志曰く、「極細こそ至高」だそうだ。甘いものにあまり頓着しない烈風刀には違いがいまいち分からないが、甘いもの好きの彼からすれば取り返しがつかないほど大きな違いらしい。他人に菓子を譲るぐらいには重大なのだろう。
「烈風刀も食べるか?」雷刀は起き上がって袋から一本取り出しこちらに向ける。少し躊躇いつつも、口を開き細いそれを一口齧った。プレッツェルの香ばしい香りとそれを包むチョコレートの甘さが口の中に広がる。
「甘いですね」
「嫌い?」
「いえ。このぐらいの甘さなら食べられます」
雷刀は手に持ったそれを指揮棒のように振る。残りも食べろということだろう。チョコレートで包まれていない部分を持って彼の手から奪い取る。
「あーあ」
「あのままでは食べにくいでしょう」
残念そうな声をあげる雷刀にそう返して、烈風刀は残りのそれを食べた。その耳に薄く紅色が差したことに彼は気付いていないのだろう。その姿にいたずらっぽい笑みを浮かべ、雷刀は言葉を続ける。
「ポッキーゲームみたいにできると思ったのに」
「…………したいんですか」
眉間に深く皺を刻み、これ以上にないくらい渋い顔をした烈風刀は呆れたような声で問う。「いやいや」と雷刀は手に持った菓子をメトロノームの針のように振って否定した。
「だって口ん中甘いまましたくないだろ? 物食べてる最中にするのも行儀悪いし」
「雷刀にしてはまともな意見ですね」
至極真面目そうな言葉に、雷刀は「ひっでぇ」と笑った。手に持った箱をテーブルに置いて、ソファから立ち上がり烈風刀の前に立つ。後退りしそうになった烈風刀の頬に優しく手を添えた。それだけで、まるで縫い止められたように身体が動かなくなる。
「つーか、わざわざそんなことしなくてもできるし?」
いたずらを思いついた子供のような顔が視界いっぱいに広がる。反射的に目を逸らすと、空いていた手が腰に回された。更に彼が近づく、たったそれだけで心臓は普段よりも早く駆動する。
「食べたままするのは嫌なのではなかったのですか」
「全部飲み込んだからだいじょーぶだいじょーぶ」
「都合のいいことを」
はぁ、と小さく溜め息をつ吐いて、目の前の彼から逃れるように目を伏せる。肯定と見なしたのか、雷刀は更に腰を引き寄せた。
唇に柔らかい感触。幾度も繰り返されるそれに応えるように薄く口を開き彼を受け入れる。熱い舌と舌が擦れ合う度に、頭の奥にピリピリと甘い痺れが走った。漏れる音を抑えようにも、それを彼は許してくれない。わずかに開かれた口からは、生々しい水音と蕩けたような声ばかりだ。
どちらかともなく重なったそれが離れる。鮮やかな赤色の塊からは細く光る糸が橋がかり、消えるようにぷつりと切れた。
「……あまい」
口の中に広がるチョコレートの香りに、烈風刀は思わず顔をしかめた。二人ともしっかりと飲み込んだのだから、口内には何も残っていなかったはずだ。だが、口の中には先ほどの甘い香りが広がっている。
「残ってたか。ごめん」
「食べ物自体はありませんでしたが……どれだけ食べたのですか」
「一袋とちょっと」
それだけ食べれば嫌でも香りが残るはずだ、と呆れたように顔を渋くする。大体、あまり間食をするなと常日頃から言っているのに何故そんなに食べるのだ。いい加減学習してほしい。
「プリッツのがよかった?」
「そちらはそちらでしょっぱそうです」
「甘いのもあるぞ? ローストなんたらとかそんなやつ」
「変わらないじゃないですか」
彼の言葉にくすりと笑いが漏れる。「あとはじゃがりこぐらいしかないんだけど」と続ける雷刀に「はいはい」と返し、言葉を制する。
「やはり香りがするのは嫌ですね」
「だからごめんってば」
烈風刀は申し訳なさそうに眉を下げる雷刀から、ふぃと目を逸らし顔を伏せる。青みがかった緑の髪の間から覗く頬は、ほんのりと色づいていた。
「だから……また、あとで」
その言葉の意味と烈風刀の反応に雷刀は心底嬉しそうに顔を輝かせる。そのまま目の前の緑をぎゅっと強く抱きしめた。突然のその行動によろけ、慌てて声を上げる。
「ちょっ、と、雷刀っ」
「あとでな! 絶対な! 約束な!」
抱き着く彼は子供のようにはしゃぐ。もし尻尾が生えていれば、ちぎれんばかりに振り回しているだろう。その様子と己の言葉の気恥ずかしさに、烈風刀は逃れるように顔を横に逸らす。晒されたうなじに雷刀は顔を寄せた。彼の髪が肌に触れてこそばゆい。
「あとで、俺の部屋でな」
耳に直接注がれた言葉の意味を理解して、ドキリと心臓が大きく音をたてた。顔が彼の髪と同じ色に染まっていくのが自分でも分かる。
「分かりましたから、離れてください。夕飯が作れません」
「あぁ、ごめんごめん」
そうしてようやく離れた雷刀の顔は酷く緩んでいた。嬉しくて堪らないというその笑顔に、思わずこちらも笑みを零した。あぁ、本当に彼の笑顔は子供のように無邪気で、明るくて、どこか可愛らしい。
「夕飯、何作る?」
「何にしましょうか……。着替えてくるので、冷蔵庫の中を確認しておいてください」
「分かった」と元気に返して、雷刀は上機嫌でキッチンへと消えた。鼻歌でも歌い出しそうなその様子に烈風刀は苦笑し、自室へと向かう。帰りがいつもより遅くなってしまった。夕飯の時間も近い。早く戻らなければ、と足を進める。
ふと唇を撫でる。先程の感覚を思い出して、ぞわりと背筋が甘く痺れた。
「……やっぱり、甘い」
口の中に残る、甘い甘いチョコレートの香りは当分消えそうにない。
畳む
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