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かみさま【SDVX】
かみさま【SDVX】
即興二次小説で気になるお題があったので、同じ設定で挑戦。
ジャンル:SOUND VOLTEX お題:神の経験 制限時間:15分 文字数:695字
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「そういやさー」
雷刀は机に肘をつき、窓の外を見て口を開く。向かいに座った烈風刀は眉に皺を寄せる。二人は――正確には雷刀は抱えた課題を解いて、烈風刀がそれを見張っている。
「こないだ、魂が『神様に会った』っつってたんだよ」
「神様?」
「神様」
赤志らしくない、と雷刀と烈風刀は顔を見合わせる。甘党で現実主義な彼が、『神様』なんてファンタジーなことを言うなんて、どんな風の吹き回しだろう。
確かにこの学園には人間以外にも様々な種族がいる。妖精やロボットがいるのだから、神ぐらいいてもおかしくはないかもしれない。けれども『神』という存在があまりに不確かなものに思えて、信じがたい。
「あぁ、そういえば冷音も同じようなことを言ってましたね」
魂と俺と神様とで並んで歩いたんですよ、と言っていた彼を思い出す。普通なら嘘だと切り捨てるところだが、真面目な青雨がそんな荒唐無稽な嘘を言うとは考えられない。
神様ねぇ、と雷刀は呟いて溜め息を吐く。窓の外は鼠色の雲で覆われていて薄暗い。雨でも降りそうだ。そう考えて、『神に会った』という彼を思い出す。表情は前髪で隠れてよく見えなかったが、話す口調は穏やかで嘘をついているようには思えなかった。
「お願いしたら叶えてくれるのかな」
「そんな流れ星じゃあるまいし」
神に願う。信仰心などないが、切迫した状態の時にはいるかいないか分からないあの存在に願ってしまう。都合のいい話だ。
「神様がいるならこの課題を今すぐ消してほしい」
「馬鹿げたことを言っていないで解きなさい」
烈風刀は近くにあった参考書で雷刀の頭を叩く。パァンと教室内に音が響いた。
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#嬬武器雷刀
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SDVX
2024/1/31(Wed) 00:00
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かみさま【SDVX】
かみさま【SDVX】即興二次小説で気になるお題があったので、同じ設定で挑戦。
ジャンル:SOUND VOLTEX お題:神の経験 制限時間:15分 文字数:695字
「そういやさー」
雷刀は机に肘をつき、窓の外を見て口を開く。向かいに座った烈風刀は眉に皺を寄せる。二人は――正確には雷刀は抱えた課題を解いて、烈風刀がそれを見張っている。
「こないだ、魂が『神様に会った』っつってたんだよ」
「神様?」
「神様」
赤志らしくない、と雷刀と烈風刀は顔を見合わせる。甘党で現実主義な彼が、『神様』なんてファンタジーなことを言うなんて、どんな風の吹き回しだろう。
確かにこの学園には人間以外にも様々な種族がいる。妖精やロボットがいるのだから、神ぐらいいてもおかしくはないかもしれない。けれども『神』という存在があまりに不確かなものに思えて、信じがたい。
「あぁ、そういえば冷音も同じようなことを言ってましたね」
魂と俺と神様とで並んで歩いたんですよ、と言っていた彼を思い出す。普通なら嘘だと切り捨てるところだが、真面目な青雨がそんな荒唐無稽な嘘を言うとは考えられない。
神様ねぇ、と雷刀は呟いて溜め息を吐く。窓の外は鼠色の雲で覆われていて薄暗い。雨でも降りそうだ。そう考えて、『神に会った』という彼を思い出す。表情は前髪で隠れてよく見えなかったが、話す口調は穏やかで嘘をついているようには思えなかった。
「お願いしたら叶えてくれるのかな」
「そんな流れ星じゃあるまいし」
神に願う。信仰心などないが、切迫した状態の時にはいるかいないか分からないあの存在に願ってしまう。都合のいい話だ。
「神様がいるならこの課題を今すぐ消してほしい」
「馬鹿げたことを言っていないで解きなさい」
烈風刀は近くにあった参考書で雷刀の頭を叩く。パァンと教室内に音が響いた。
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