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No.94

書き出しと終わりまとめ4【SDVX】

書き出しと終わりまとめ4【SDVX】
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あなたに書いて欲しい物語でだらだら書いていたものまとめその4。ボ6個。嬬武器兄弟だらけ。毎度の如く診断する時の名前がちょくちょく違うのは気にしない。
成分表示:後輩組1/嬬武器兄弟3/ライレフ2

だってオレ達は変われない/後輩組
あおいちさんには「午後は眠気との戦いだ」で始まり、「来年の今日もあなたといたい」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以上でお願いします。


「午後は眠気との戦いだよね……」
 机に突っ伏したまま、灯色は呟く。もごもごと動く口から、ふぁ、と小さな欠伸が漏れた。
「午後じゃなくても眠気との戦いしてるだろ」
「いや戦ってすらいないでしょ」
 漏れ出た小さな声を、魂と冷音はすぐさま否定する。事実、目の前に座るはしばみ色の少年は、時と場所を選ばずいつだって眠っている。毎夜学園を巡回しているのだから仕方がないのかもしれないが、落ちゆく瞼に抗うことなく目を閉じ眠る様は、最初から睡魔と戦う意思などないことを明確に示していた。
「そんなんでよく赤点回避できてるよなぁ」
 机の上に広げていた菓子を一つ取り、呆れたように魂は言う。その声には少しの羨望と感心が乗っていた。
 休み時間はもちろん、授業中もほとんど眠っている灯色だが、何故か赤点だけは回避していた。試験前、マキシマや冷音が世話を焼いてくれていることもあるだろうが、それにしても授業をほとんど聞かずに赤点を回避しているのは異常を通り越して最早奇跡である。睡眠学習というやつだろうか、と二人で密かに話したものだ。実際のところは全く分からない。
「まぁ、なんとか……」
「でも毎回ギリギリ回避って感じだからね。成績に響かないのかな」
 今にも眠ってしまいそうな灯色を横目に、冷音は疑問を口にする。あるだろうな、と少年は内心すぐさま結論付けた。
 どれだけテストの点数が平均であろうと、授業態度がこれだけ悪ければ成績に響くのは明らかだ。大丈夫だろうか、と群青はそっと目を細める。同じ色をした眉は端が少し下がっていた。
 心優しい彼にとって、友人の成績、ひいては進級できるか否かは、時折顔を見せる不安のひとつだった。三人揃って共に過ごすのが当たり前のこの日常から、誰か欠けてしまったら。これだけ気を許している大切な友人と離れ離れになってしまったら。そんな懸念が、少し気の弱い少年の胸中にぐるぐるとわだまかった。
「……大丈夫かなぁ」
 思わずこぼした声は、細く重いものだった。気付かぬ内に少し丸まった背を、一回り小さな手がばしんと叩く。いった、と小さな悲鳴と共に、冷音は顔を上げる。瑠璃色の瞳の先には、呆れた調子で眇められた紅玉と翠玉が映った。
 何心配してんだか、と二色の瞳を持つ少年は言う。呆れた調子のその言葉には、かすかに慈愛が滲んでいた。
「ガチでやばかったらとっくに叩き起こされてるだろ」
 だいじょーぶだって、と歌うように言い、魂は再び丸まった背を叩く。ばしん、と乾いた音に、痛い、と泣きそうな声が重なった。
「まぁ、何とかなるんじゃね?」
「なんとかしてくれるだろうね……」
 寝言のような肯定の言葉に、本人が言うな、と咎める重奏が続く。はぁ、と呆れを多分に含んだ溜息が二つ重なって消えた。
「こんな調子だしな」
 心配しても無駄だって、と呟いて、魂は琥珀の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でる。柔らかな髪の下から、うー、と不満げな声があがった。それでも起き上がる様子は全くないのだから、彼らしい。
 大丈夫大丈夫、と向日葵色の少年は軽薄に唱える。楽観的な言葉とは裏腹に、その声音はどこか諦観を含んでいるように見えた。
「来年の今日も皆いるって」




消えない温度/嬬武器兄弟
AOINOさんには「ぬくもりを半分こした」で始まり、「いっそ消えてしまえばよかった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば5ツイート(700字程度)でお願いします。


 ぬくもりを半分こした日を思い出す。遠い昔、腕の中に収めた温度が胸を締め付ける。ぎゅうと身を縮こませ、己が腕で身体を抱いた。
 雷を怖がったのは何歳までだったか。叩きつけるような雨の音と光と共に鳴り響く轟音から逃げるように、幼い兄弟は同じ布団に潜り込んで眠った。怖いのなら仕方ない、自分がついていてやろう、などと互いに拙い言い訳をして、小さな身を抱き合いながら眠ったのであった。
 窓硝子を雨粒が絶えず叩く。一瞬だけ視界が明るくなり、遅れて低い呻り声が狭い部屋を満たした。掻き抱いた腕の中には、もう何も無い。
 二人とも雷など怖くないほど成長したのだから、共に眠る機会などもう無い。それが当たり前で、それが自然なのは分かっている。けれども、時折その温度が欲しくて仕方が無くなるのだ。雷などもう怖くないのに、何故だろう。分かりきった疑問を頭の中で反芻する。
 足を折り曲げ、胎児のように丸まる。頭まで潜った布団の中は、暑いほど温かった。感じる熱は、あの日のものとは似ても似つかない。何だか息が苦しいのは、布団の中だからか、それともこの胸に宿る感情のせいか。まどろみに足を浸した頭では答えは出そうにない。
 硝子を打つ音は鳴り止まない。懐かしき日々を想起するその音から逃げるように、少年は再度身を縮こませる。腕の中には硬い己の身体しかない。その事実が、チクチクと胸を刺した。
 身体が覚えたあの温度など、あの日々の記憶を意味も無く羨むこの感情など、いっそ消えてしまえばよいのに。




強がりたちの夜咄/嬬武器兄弟
あおいちさんには「おやすみなさい」で始まり、「雨は止んでいた」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば6ツイート(840字程度)でお願いします。


 おやすみなさい、と呟きに似た声が少しだけ狭い布団の中に落ちる。ん、と短い返事と共に、抱く腕が小さな身体を抱き寄せた。必然的に、碧い頭は目の前の胸に埋まる形となる。苦しさよりも先に、安心感が心を満たした。
 雨粒が窓硝子を叩く音が、眠りの淵に立つ頭を現実に縫い止める。苛む耳障りな音が気になって、烈風刀はそろりと頭を上げる。瞬間、照明を落とした部屋が明るさに満たされた。遅れて響く空の呻り声に、碧は再び布団へと頭を潜らせる。兄を抱き締める腕にぎゅうと力がこもる。同じタイミングで、朱は更に強く碧を抱き寄せた。
「……こわい?」
 短い問いかけが耳を撫ぜる。からかうような響きだが、その声はわずかに震えていた。
「……こわいのはらいとだけでしょう」
「こわくねーし」
「くるしいのですが」
「れふとがこわくないようにぎゅーってしてやってるの」
 強がりな少年達は、拙い言い訳を重ね合う。ぽそぽそとした応酬の中、再び部屋がぱっと明るく照らされる。息を呑む音が二つ、布団の中に落ちた。
「……だいじょーぶだから」
「だいじょうぶですよ」
 互いに言い聞かせ、兄弟二人は身を寄せ合う。腕に抱いた確かな温度が、暗い世界の中での支えだった。
 柔らかな温もりが、馴染んだ匂いが、雷雨に蝕まれる心を安らかな眠りへと誘う。遅れてやってきた睡魔が、二人の瞼をそっと撫でた。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
 ふわふわとした意識の中で、眠りの世界へ旅立つ言葉を口にする。眠気でとろけた声に、同じく溶けた声が返される。耳慣れた優しい響きが、陰った胸を満たした。
 再び互いを見る時には、きっと雨は止んでいる。




小春日和の空/嬬武器兄弟
葵壱さんには「2人で見上げた空を思い出した」で始まり、「信じてもいいですか」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以上でお願いします。


 幼い頃、二人で見上げた空を思い出した。広がる蒼天を眺め、雷刀は目を細める。降り注ぐ陽光を背に、いくつもの四角形が空を泳いでいた。
 懐かしいですね、と隣から声があがる。眩しそうに細められた夜明け空の瞳には、郷愁の色が浮かんでいた。
 呟きにも似たそれに、そうだな、と短く返す。自然と口元が綻んだ。
 川縁にはしゃぐ子供の声が響き渡る。草原を駆けていく彼らの手には、糸でぐるぐる巻きにされた板が握られていた。細いそれが登った先、青空には色とりどりの凧が浮かんでいる。小春日和の陽が降り注ぐ中映るその光景は、平和の一言に尽きた。
 いいなぁ、とぽろりと言葉が零れ落ちる。高く元気な声に混じったそれはしっかりと耳に届いたのだろう、碧が隣に立ち止まった朱を見る。翡翠の瞳がぱちりと瞬いた。
「いくつだと思っているのですか」
「いくつでもやっていいじゃん」
 咎めるような視線に、雷刀はカラカラと笑いながら返す。凧揚げに年齢制限などないのだ、高校生が遊んでもいいではないか。そんな理屈を並べ立て、少年は再び歩みを進める。くたびれたスニーカーを履いた足は、元来た道へと向かっていた。
「ちょっと、雷刀」
「凧ってスーパーに売ってるかな?」
「知りませんよ」
 突き放すような言葉を紡ぎつつも、烈風刀は兄の後ろに続く。こうなった彼を止めることが面倒なのは、とっくに学習済みなのだろう。互い違いの足音が狭い路地に響いた。
 暖かな日の中、スーパーに至る道を二人で歩んでいく。ひゅう、と細い音を立てて冬の冷たい風が走る。手にした買い物袋がカサカサと音をたてた。
 言葉も無く歩く途中、朱は突然くるりと振り返る。丸い紅玉はいたずらげに輝いていた。
「烈風刀もやろーな」
「やりません」
 楽しげに弾む声に、冷たく硬い声が返される。切り捨てるようなそれに、少年は、ちぇー、とわざとらしく唇を尖らせた。懐かしいと言っていたのだ、一緒に童心に帰って遊んでみてもいいではないか。そんなことを言っても、お硬い弟を説得できるとは思わないけれど。
「ちょっとだけだからさ、付き合ってよ」
 思わないけれど、言うのはタダである。どうせなら、遠いあの日のように兄弟二人で遊びたい。兄弟を好く雷刀にとっては自然な考えだった。
 少しだけ屈んで、細められた浅葱を見上げる。澄んだそれには、確かな迷いが見て取れた。やはり彼だって遊びたいのではないか。
 可愛らしい。思い浮かんだ言葉を胸にしまいこむ。声に出してしまえば怒りを買うのはとうの昔に学習済みだ。
 細まった蒼玉が、逡巡するように宙を彷徨う。なっ、と駄目押しに問いかけると、はぁ、とわざとらしい溜め息が降ってきた。
「……少しですよね。信じていいですか」




朝日と一緒に/ライレフ
葵壱さんには「目覚まし時計がなる前に目が覚めた」で始まり、「優しいのはあなたです」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以上でお願いします


 目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。未だ重い瞼を強くこすり、雷刀はのそりと半身を起こす。眠気でぼやけた視界に、うっすらと顔をのぞかせた朝日が窓ガラスの向こう側にいるのが映った。
 ふぁ、とあくびを一つ漏らし、少年はしぱしぱと鈍く目を瞬かせる。数度繰り返したところで、ようやく意識が現実へと足を付けた。
 何時だろう、と枕元の目覚し時計へと手を伸ばす。アナログ盤の上では、短い針が五の字を指し示していた。考えていたよりもずっと早い時間に、紅玉がぱちぱちと瞬く。疲労が残っているはずなのに何故こんな早くに、という疑問は、喉の奥に落ちて消える。代わりに、乾いた呻り声が漏れ出た。
 こんな時間に起き上っても仕方がない。二度寝をしよう。怠惰に傾く思考に任せ、少年は目を閉じごろりと寝返りを打つ。途端、ルビーの瞳につややかなエメラルドが映った。
 視界いっぱいに広がる愛おしい色に、朱はふわりと口元を綻ばせる。背を向けているため顔は見えないが、規則的に上下する肩を見るに、彼はまだ微睡みの海を揺蕩っているようだ。
 愛おしさが胸を溢れ、身体を突き動かす。布団を捲らないよう注意しながらそっと手を伸ばし、シーツの上に散らばる髪に触れた。しっとりとしたそれを指先でそっと梳かす。なめらかな指触りは心地よいものだ。
 んぅ、と小さな声があがる。起こしてしまったのだろうか、と急いで手を離す。引き締まった身体がもぞもぞと動き、こてんと寝返りを打った。瞼が幕を上げ、孔雀石が顔を覗かせる。常ならば澄んだ色をしたそれは、眠気が膜張り淡い色合いへと変わっていた。
「……らいと」
 起き抜けで上手く回らぬ舌で、烈風刀は愛しい人の名を呼ぶ。普段はハキハキと言葉を紡ぐ彼が舌足らずに己の名を呼ぶ様は、愛らしいと形容するのが相応しいものだった。やはり起こしてしまったようだ。罪悪感が胸を小さく刺す。
 ごめん、と謝るより先に、おはようございます、と小さな声があがる。紡ぐ声はまだ少しとろめいていた。くぁ、とあくびが一つ布団に落ちる。
「何時ですか」
「五時」
 短い回答にに、烈風刀はぱちりと瞬きをする。思いの外早い時間、それも寝坊の常習犯である兄が先に起きていたのが意外だったのだろう。浅葱の中に驚きの色が見て取れた。
「まだ早いからもうちょい寝てな」
 碧が身を起こすよりも先に、朱は形の良い頭をそっと撫で、布団へと優しく縫い止める。生真面目な彼のことだ、このまま起き上がり日常通りに過ごすつもりだろう。しかし、前日は二人で夜更かしをしたのだ。睡眠時間は足りていないはずである。普段起きる時間までまだまだあるのだから、もう少し眠っていたって良いに決まっている。
 そうっと触れた髪を、指で梳かしながら撫でる。温かで優しい手つきが心地良いのだろう、若草の瞳がふわりと細められた。布団の中に潜っていた手が、赤い頭へと伸ばされる。己の動きと同じように、節が目立ってきた指がさらさらとした髪を梳いた。そろそろと撫でる手つきは、慈しみに満ちていた。
「烈風刀は優しいなぁ」
 可愛らしい仕草に、思わず頬が緩む。頭に浮かんだ言葉は、ぽろりと口から零れ出る。朱が漏らした響きに、碧は微かな笑みを浮かべた。
「優しいのは貴方でしょう」




ハジメテは三回目で/ライレフ
あおいちさんには「ほら、目を閉じて」で始まり、「私も同じ気持ちだった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート(1820字)以内でお願いします。


「…………ほ、ら……、目、閉じて」
 ガチガチに緊張した声が、音の無い部屋に響く――否、『音の無い』という表現にはいささか語弊はある。時計の秒針は常と変わらず音をたてて動いているし、エアコンは駆動することを表すように小さく呻っている。ただ、今の彼には目の前の人間以外を認識できていないだけだ。
 雷刀の両の手は、目の前に正座した――何故か二人ともソファの上に正座しているという珍妙な状況だ――烈風刀の肩に置かれていた。無意識だろう、触れた手は強張り、掴むと表現する方が正しいほど力が込められていた。多少の痛みを感じるだろうに、碧は何も訴えない。彼自身も、目の前の朱以外を認識することでいっぱいいっぱいで、痛覚を覚える余裕など欠片も無かった。
 はくり、と薄い唇が言葉を形作ろうとする。しかし、緊張でカサカサに渇いた喉では、ただの呼気が漏れただけだ。はい、という肯定の言葉は、彼の喉にしまわれたままである。
 己の意思を音にしようと、烈風刀は溺れたようにパクパクと口を動かす。幾度目かの両唇の合わさりの後、ようやく、は、と呼吸に似た音が発せられた。
「は……は、い……」
 肯定の語と共に、烈風刀はそっと目を伏せる。しかし、完全に瞼が降りようとしたところで、ばっと勢いよく帳が上げられた。赤々とした唇が、再びはくはくと動く。少年の顔は、その唇と同じほどの赤で染まっていた。
「い、や……、ちょっと待って、ください。……あ、の」
 心の準備が、と消え入りそうな声が羞恥でぐらぐらと揺れる言葉に続く。同じほど赤に染まった雷刀も、ぁ、と消え入りそうな声を発した。
「あ……う、ん。オレも、心の準備させて」
 熟しきった林檎のような顔を伏せ、すーはーと二人で深呼吸をする。同時に顔を上げ、紅玉と藍玉がぶつかる。丸い瞳は、まるで命を賭けた闘いの直前の時のように真剣な光を宿していた。
 すっと音も無く、烈風刀は目を閉じる。澄んだ翡翠が、白い瞼の後ろへと隠れた。弟の様子を確認し、雷刀も目をぎゅっと閉じる。二人の視界は黒に染まった。
 闇の中、そっと顔と顔が近づいていく。数センチ、数ミリ、と、たっぷりと時間をかけ、二人の距離が縮まっていく。とうとう、その距離がゼロに――唇と唇が合わさった。
 触れあった瞬間、強い痛みが二人の口内を走る。ガチン、と歯と歯がぶつかる硬い音が骨から響いた。
 重なった赤と赤が素早く離される。二人とも、鋭い痛みが残る口元を片手で押さえる。痛、とこぼしたのは同時だった。
 ついこの間までレイシスだけを見てきた二人なのだ。これが初めての恋愛関係で、もちろんこれがファーストキスである。ぼんやりとした知識はあれど、具体的な作法は一切知らない。しかも、二人ともガチガチに緊張で強張っていたのだ。変に勢いづいて、『合わさる』のではなく『ぶつかる』形になってしまったのも不思議ではなかろう。
「…………もっかい! 今のノーカン!!」
 指一本勢いよく立て、雷刀は必死に乞う。ハジメテがこんな痛みを伴うものだなんて、あまりにも悲しい。無かったことにしてしまいたいと思うのも仕方が無いことだろう。二人とも、『恋愛』に夢を見る年頃なのだから。
 兄の様子に、烈風刀はハハ、と困ったように笑みを浮かべる。柔らかな頬には、依然紅が刷かれていた。
「えぇ、今のは無しです。……もう一回、しましょう?」
 もちろん、彼も同じ気持ちだった。

畳む

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SDVX


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